月別アーカイブ: 2011年6月

非常用持出袋(自宅編)

①自宅での被災 (昼夜 四季問わず)

持出袋
現在市販されている、ほとんどのものが防炎または難燃素材の物で、まさに燃えにくい素材であり防滴の素材であることが望ましいと言えます。地震によりストーブなどが倒れ火が廻ってしまった、または屋外に出たら火の粉が飛んでいた。雨や雪の中避難しなくてはならないなどを考えれば当然と言えます。最近は、スプレーするだけで難燃となる商品や、防水スプレーなども普及しており裁縫製のリュックなどに施せば代用も可能です。ただし定期的なメンテナンスは伴いますので注意が必要です。
袋の形状は、手提げよりも両手を自由にするためリュック 又はショルダーが良い。障害物などに引っ掛からない様に出来るだけシンプルなもの。特にリュックタイプは、背負うことにより背中を守ることができるので良いですね。ベルトも引っ掛かりを考えると、紐よりも太めのベルトが好ましいと言えます。
欲を言えば、リュックの上部が首や、後頭部を守ることができれば尚 良いと言えるでしょう。大きさは、家族の人数や、袋の所持数量により変わりますので先ずは内容物のリストアップをし、後日追加する物(必ず後で追加したくなります)も考慮し、余裕のあるサイズを選んでください。反射板などがリュックに縫い付けられており、夜間などの視認性が良く後ろ姿で家族の確認が出来るといいですね。それから、必ず一度は身につけてベルト調整は済ましておいてくださいね。持出品の収納の順番にも注意し、ライト・電池などは取り出しやすい位置に収めるようにして下さい。
今のところ、上記を満たす袋は見たことがありませんがオリジナルで作れればいいな~。袋だけで、長くかかってしまいました、ごめんなさい。あっ、いけない。くれぐれも小さなお子さん用にリュックを持たせようとしないでください。出来るだけ自由がきく状態で避難させるようにお願いします。

ヘルメット
さてヘルメット。幼稚園・保育園・小学校などでは防災頭巾ですね。防災頭巾は戦時中の、防空頭巾から現在に至っています。私的な見解ですが、無いよりはマシというものだと思います。もちろん、火災などでは炎から肩や頭部を守ることができます。しかしながら、落石や、倒木、鋭利なガラスや金属などを考えるとゾ~としますね。当然小さな破片程度であれば良いでしょうが十分とは言えません。文部科学省は、少し考え直すべきです。これ以上書くと、興奮しそうなのでヘルメットの話。最近のヘルメット、価格も手ごろで良い商品がたくさんあります。防火ヘルメット、首周りを守るタレの付いたもの、簡単に折りたためるもの、マスクやゴーグル・ライトなども付けられます。子供用も、少しずつですが良いものが出てまいりました。出来れば、雨よけの鍔付、緩衝材付、ワンタッチ式、タレ付、蛍光反射シール、などが充実していればいいですね~。(レスキューみたい)それから大切なのは、ヘルメットに血液型、氏名、住所、緊急連絡先、持病などを見やすいところに表示してください。
万が一の際、役に立ちます。ヘルメットは人数分揃えるようにし、持出袋にマジックテープなどを利用し結束してください。袋の項で、検証しませんでしたが時間が許せば、身支度は弱者優先、体力のあるものが後になります。まさに余裕がない場合は、残念ながら自分の身は自分で守るということになります。普段より、靴出し、持出しの手順をケースバイケースで話し合い、集合場所を決めるようにしてください。最悪ヘルメットがない場合の代用として、座布団、鍋、やかん、鞄など何でもよいので頭部を守り屋外に避難し、安全な場所へ避難するようにしましょう。お年寄りや、小さなお子さんが同居している場合は、介助者の安全が弱者の運命を握ります。十分な検討が必要です。

自宅編・・・終わらないかも。つづく

非常用持出袋

長いこと非常用持出袋については、展示会や自治会の方々への説明の中で紹介してきました。
しかしながら、メーカーのセット品などを紹介することが多く、じっくりと考えてみる機会がありませんでした。良い機会なので検証しつつ考えてみます。

持ち出し袋と言えば 避難時に必要な水や食料、その他防災用品。
防災キングのブログなので、もう少しプロの意見を入れましょう。
まずは、どのような状況で被災するか?

①自宅 ・ ②会社 ・ ③外出先
と大別します。災害状況は、首都圏内陸部にて、直下型地震震度6強シュミレーション。いろいろなケースがあり、かなり難しいのですが絞り込んだ形で検証します。
なお、備蓄品と持出袋は別物です。持出袋について、先行します。

発電機4

発電機の切替器について。
新築物件であれば日東工業の非常電源切替盤(手動タイプ・自動タイプ)などがお勧めです。既存建物への取りつけ交換も可能です。
費用(コスト面)の負担は、やや大きくなる事を考えると、電源切替器の追加などが安価に収まるのですが既存の分電盤に、切替器を収納するスペースが必要となり、よほど大きな建物でなければ盤もタイトな作りであり収納は困難。

そこで分電盤周辺に、切替器ボックスなどに収納した形での設置も必要です。
切替器も電圧・電流・サイズを確認の上、機器の選択が必要です。
いずれにしろ工事店へ依頼するのが良いですね。

切替器は日東工業製の DS 切替開閉器や共立継器のSSKシリーズ MO型などが良いかと思いますが日東製は、元来さほど使用頻度が少ない製品のため、現在入手困難な状況。
SSKシーリーズは、在庫があるようです。
因みに、どちらも手動式。商品のお問い合わせは防災キングまで。

非常食2

本日の昼食

今日の昼ごはんは、尾西の「チキンライス」と、ベターホームの「コーンポタージュ」。
まずは食事の準備から。

非常食2 準備

使用するのは SOTOのマイクロレギュレーターストーブSOD-300とbelmntの3点クッカー・同じくスプーンフォークセットです。(最近のお気に入り組み合わせ、非常にコンパクトで軽く使いやすい。防災用品は、こうありたい製品です。)

コーンポタージュを温める

お湯を沸かしてから、アルファ米に付属の粉末を投入し、SOD-300で沸かしたお湯を内部の指示線まで注ぎます。このまま15分放置し、残ったお湯でコーンポタージュを湯煎します。10秒くらいでガスを止めます。SOD-300の燃料はパワーガス250トリプルミックス SOD-725Tを使用しています。カセットコンロなどに使用しているカセットガスと違い、高火力、対自然環境善し。使用時間は1.5時間可能。今回使用時間は、合計3分ほど。

余熱を使い温めます。被災時には、水も燃料も貴重です。残った水は、別途保管し再使用。(被災シュミレーション) 立てて温めれば3本は可能ですね。

チキンライスを開けたところ

15分経過しましたので、開封「ん?」・・・何か変だ・・・。チキンライスの色が変・・。
調理粉末を入れた後お湯を入れ、その後かき混ぜ・・・・ていない。あわてて混ぜ混ぜしましたがどうなるのでしょう。とりあえず次へ

コーンポタージュを開けたところ

アツアツのコーンポタージュ、火傷しないように気をつけましょう。プルトップ缶なので開封も楽楽。美味しいそう。このまま食べても良いのですが盛りつけます。

ランチの用意が整いました

なかなか、美味しそう ちょっとパセリがほしいかもしれません。(メモ:保存用のパセリを用意する。)

さて試食です。
チキンライスは、私の失敗により本来の味付けでは無いようですが、なかなか美味しい。コーンやチキンもシッカリ確認しました。乾燥野菜を追加しておけば、さらに良かったなー。
次回試します。
コーンポタージュは、やや薄口な感じですが、シッカリポタージュしています。

被災時には、塩分水分の補給も大事ですが、塩分が多すぎると喉の渇きなどから必要以上に水分が、欲しくなってしまいますので、必要以上に塩分の多いものは避けましょう。

消火器 3

消火器の続きです。
出来るだけ簡単に説明したいと思います。

家庭向け消火器は、是非 調理時の油火災用と普通火災時の2種類を備えましょう。

調理する時の火災はテンプラなどの油が多い場合と、その他少量の油の場合係わりなく使用を誤れば出火します。「うちは揚げ物料理しないから~」などと言わず備えてください。
次に対応できる消火剤。

スプレー式消火剤
エアゾール式とも言うのでしょうか。
強化液剤とガス消火剤の2種類が販売されていますが、お勧めは強化液です。
冷却作用とともに油面や、薬剤の掛った所は被膜を作り再燃焼を防ぎます。
対して液化ガスなどの消火剤、ハロン、二酸化炭素などは冷却、窒息効果は高いのですが油の温度などが高い場合、再発火します。

消火剤投入式
投入というよりも、そ~っと入れてください油が飛び散り延焼します。
消火フラワーなどに代表される様に直接、鍋、フライパンなどに入れます。
油を石鹸化したり、被膜形成をし消火します。
ただし、網焼きしていた魚や、お肉などには、有効ではありません。

お酢の消火器
最近人気のキッチンアイ、主成分がお酢なので消火被害が少ないのが売りのようです。
また、普通火災、ストーブ火災、電気火災にも対応し守備範囲は広いと思います。
ただし、薬剤の量は多くはないので、家庭に、これ一本で良いとは言えません。お酢の匂いが強烈。

ほかに、レンジなどの上部に設置し自動で消火するものもあります。
消火剤が十分に散布できるように設置すれば便利な商品です。
ただし、こちらも他の消火器併用でおすすめです。

油火災での注意      火元に近づきすぎないこと。・消火器タイプは離れた所から消火剤を油面に降りかける様にし、消火剤の勢いで油が飛び散るような事がないこと。・絶対に水をかけない(水蒸気爆発が起こります。)・火が完全に消えてからガスを止めること。初期消火に努め、失敗したら諦め避難すること。などです。

ふたたび続く・・・・・