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消火器 3

消火器の続きです。
出来るだけ簡単に説明したいと思います。

家庭向け消火器は、是非 調理時の油火災用と普通火災時の2種類を備えましょう。

調理する時の火災はテンプラなどの油が多い場合と、その他少量の油の場合係わりなく使用を誤れば出火します。「うちは揚げ物料理しないから~」などと言わず備えてください。
次に対応できる消火剤。

スプレー式消火剤
エアゾール式とも言うのでしょうか。
強化液剤とガス消火剤の2種類が販売されていますが、お勧めは強化液です。
冷却作用とともに油面や、薬剤の掛った所は被膜を作り再燃焼を防ぎます。
対して液化ガスなどの消火剤、ハロン、二酸化炭素などは冷却、窒息効果は高いのですが油の温度などが高い場合、再発火します。

消火剤投入式
投入というよりも、そ~っと入れてください油が飛び散り延焼します。
消火フラワーなどに代表される様に直接、鍋、フライパンなどに入れます。
油を石鹸化したり、被膜形成をし消火します。
ただし、網焼きしていた魚や、お肉などには、有効ではありません。

お酢の消火器
最近人気のキッチンアイ、主成分がお酢なので消火被害が少ないのが売りのようです。
また、普通火災、ストーブ火災、電気火災にも対応し守備範囲は広いと思います。
ただし、薬剤の量は多くはないので、家庭に、これ一本で良いとは言えません。お酢の匂いが強烈。

ほかに、レンジなどの上部に設置し自動で消火するものもあります。
消火剤が十分に散布できるように設置すれば便利な商品です。
ただし、こちらも他の消火器併用でおすすめです。

油火災での注意      火元に近づきすぎないこと。・消火器タイプは離れた所から消火剤を油面に降りかける様にし、消火剤の勢いで油が飛び散るような事がないこと。・絶対に水をかけない(水蒸気爆発が起こります。)・火が完全に消えてからガスを止めること。初期消火に努め、失敗したら諦め避難すること。などです。

ふたたび続く・・・・・

消火器

気候の変化と、政治家の偏狂に体調を崩しやすい季節です。

「誰もが知っている消火器」、「誰もがイマイチ解らない消火器」について

消火器の設置分類は、見方によりますが法的に考えると
1.消防法による義務設置
2.自主的に備える任意設置    に分かれます。

1.はハッキリ言えば、義務じゃなく絶対に設置しなければいけない=150平方メートル以上の建築物(個人専用住宅は除く)。2.は、それ以外の設置。

ですから、公共施設や共同住宅、雑居ビル、事業所などなどには必ず消火器があります。
「適当にあればいいよー」なんて言うわけでなく、チャンと法律で決められています。
消火器の設置は、建物だけじゃなくて船とか、プロパンで走るタクシーとか、危険物貯蔵所とかにも設置しなければいけません。(規制法は異なります)

「というわけで法規制されている建物は、万が一の場合も安心」・・・・とは、いかないのです。
国で定めた設置基準は必要最低限であり、それ以外は自己責任ということになります。
別にそれは、逃げ口上ではなく、ある程度のガイドラインを定めたのが法律ですから仕方のないことです。

自分の身は自分で守る=自己責任(広意において)

そこで、任意設置、国は「テンプラ料理をする人や電気熱源器具、ストーブなどを使う人は消火器を設置しなければいけない」なんて法律を決めてません。しかし、「ご家庭に備えてくださいね~」とは言ってくれてます。

火災の原因は、放火(不審火)か失火(何らかの落ち度による火災)に分かれます。(地震・自然火災除く)
長いこと、この仕事をしていて聴き飽きたお客様のお言葉の一つ「ここでは火を使ってないから・・・」・・・。

さて消火器、法規制による消火器と家庭用消火器は基本的に変わりません。
ただし、法規定により検定に合格した物でなければ施設などへの設置は出来ません。
対して 家庭用は検定品・鑑定品・何もなしと基本的に制約がありません。
可能な限り、検定品、鑑定品(NSマーク付)をお勧めします。

消火器には、火災の種類により適応出来るものと出来ないものがあります。
そこで、火災の種類を知る必要があります。

A普通火災(木や紙、個体などが燃える火災)   B油火災(ガソリン、油などが燃える火災)
C電気火災(電気の漏電などによって起こる火災)が、一般的です。
その他に、化学連鎖火災(金属火災)などもあります。

つづく